「港町ブルース」歌碑11年ぶり再建 森進一さんの寄付も活用 宮城・気仙沼

東日本大震災の津波で被災した「港町ブルース」の歌碑が、11年ぶりに宮城県気仙沼市港町の岸壁に再建された。6日、現地で除幕式があった。

 港町ブルースは歌手森進一さんの1969年のヒット曲で、歌詞に気仙沼をはじめ全国の港が登場する。

 歌碑は2000年、市民有志でつくる建立実行委員会が新たな観光スポットにと設置。歌詞を花こう岩に刻んだ。

 新たな歌碑は市が約480万円かけて以前の場所から約150メートル東南に再建。被災した歌碑を再利用し、漁船のスクリューなどオブジェも復元した。スイッチを押すと約1分、曲が流れる仕組み。

「心を込めて歌いたい」

 式には観光関係者らが出席し、除幕に続いて歌を合唱して完成を祝った。

 再建費用には森さんから11年に寄付された100万円も充てたという。新型コロナウイルス禍で出席を見合わせた森さんは「歌手人生でも記念碑となる曲で、再建されうれしい。これからも心を込めて歌いたい」とメッセージを寄せた。

 00年の建立実行委員長を務めた臼井賢志さん(80)は「街への誇りを再認識できる曲。多くの人に親しんでほしい」と話した。

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