全国各地の歴史まつりファンらが初代白石城主の片倉小十郎景綱ら戦国武将に扮(ふん)し、ボランティアで宮城県白石市を全国に発信する「奥州片倉組」が7日、結成された。市は民間発の取り組みを側面支援しようと、メンバーを公式の観光大使に認定した。
認定式は白石城天守閣で行われた。景綱をはじめ仙台藩祖の伊達政宗、亘理伊達家初代当主の伊達成実、二代白石城主片倉小十郎重長、大坂夏の陣で重長と戦った真田幸村を演じる5人が出席。
風間康静市長は「本城を拠点に、必ずや日本を制覇してくれると信じています」と激励し、一人一人と握手した。
メンバーは白石をはじめ、県内外の30、40代の会社員ら。白石城で2008年始まった「鬼小十郎まつり」の参加者の間で、「武将隊をつくって白石を応援しよう」と声が上がったという。
いずれも自分用の「マイ甲冑(かっちゅう)」を持ち、各地の歴史まつりに参加してきた。10月2日の鬼小十郎まつりまでに9人に増える見込みだ。
7月に発足した仙台市の「伊達武将隊」などと連携を図るという。景綱役の団体職員大宮宗雄さん(49)=白石市福岡深谷=は「白石市民や県民に愛される武将隊でありたい」と話した。