「現代の名工」１５０人を発表

厚生労働省は１４日、工業技術や料理、伝統芸能など各分野で優れた技術、業績を持つ１５０人を本年度の「現代の名工」に選んだと発表した。１５日に表彰式がある。
　選ばれたのは、人工衛星システムの総組立工で、小惑星探査機「はやぶさ」の組み立ても手掛けた西根成（せい）悦（えつ）さん（５４）＝神奈川県、フランス料理を基調に独創的な料理を生み出した熊谷喜八さん（６４）＝東京都、髪のカットで優れた技術を持ち、後進の育成にも力を注ぐ理容師、湊正（まさ）美（み）さん（６３）＝岩手県＝ら。
　湊さんは岩手県山田町に住み、東日本大震災で被災した。
　現代の名工は１９６７年、各界の技能者の地位と技能水準の向上のために創設。都道府県や業界団体の推薦を受けて審査される。毎年秋に１５０人が選ばれ、褒賞金１０万円が贈られる。