「生きるため奮闘を」李登輝氏、被災者激励

来日中の台湾の李登輝元総統(92)は26日、東日本大震災のがれきで造成した岩沼市の「千年希望の丘」を訪れ、慰霊碑に献花し、被災者と交流した。
被災地訪問を望んでいたという李氏は、慰霊碑に深々と一礼して花を手向け、鎮魂や記憶の意味が込められた鐘を鳴らして犠牲者を悼んだ。菊地啓夫市長から震災や復興状況の説明を受け「大変だったと思うがよく頑張ってくれました。ご苦労さまでした」と話した。
李氏は、集まった被災者に「生きるためには奮闘すべきだ。津波対策として海岸地帯の植樹をやらないといけない」と述べて激励し、真剣な表情で聞く被災者の手を握っていた。市内の50代女性は取材に「元気をもらった。みんなで協力して良い町にしていきたい」と語った。
21日に来日した李氏は6日間の日程を終えた。

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