「生活と産業の再建を支援」安倍首相が宮城を視察

 安倍晋三首相は24日、宮城県入りし、台風19号の豪雨被害を受けた大崎市や東日本大震災で被災した気仙沼市などを視察した。台風被災地の復興に向けた補正予算による支援や、震災復興基本方針の早期取りまとめなどに意欲を示した。
 吉田川が上流で決壊し、長期間冠水した大崎市鹿島台志田谷地では、排水作業や災害ごみの除去作業などについて説明を受けた。「生活や産業再建に向けた対策を実施し、切れ目ない支援をする」と強調した。
 気仙沼市では、3月に開館した市東日本大震災遺構・伝承館を訪問。語り部活動をする階上中の3年生5人から説明を受け、「震災を語り継ぐことは、次の被害を防ぐことにつながる。次世代に伝えることがとても大切だ」と激励した。
 被災した造船4社が合併して設立した同市朝日町のみらい造船では、建造中の船などを視察した。「前向きな取り組みを後押しし、復興を成し遂げるのが政治の責任。地元の声を踏まえ、基本方針の取りまとめを加速させる」と語った。

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