「用の美」追求292点 東日本伝統工芸展仙台展・18日

 第50回東日本伝統工芸展の仙台展(日本工芸会東日本支部、宮城県教委、河北新報社など主催)が18~23日、仙台市青葉区の仙台三越本館7階ホールで開かれる。
 東北、関東、甲信越、北海道の工芸作家による公募展。伝統技法に現代的な創造性を加えた「用の美」を追求している。第50回展記念賞が設けられた今回は陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形、諸工芸(ガラス、七宝など)7部門に674点の応募があり、400点が入賞・入選した。
 東北では宮城県の17点を最多に、6県の54点が入賞・入選を果たした。佐々木里知さん(上山市)の陶芸「黒絵文様器」は宮城県知事賞と、仙台展に設けられた河北新報社賞を受賞。鈴木元子さん(弘前市)の漆芸「蒟醤(きんま)存清盛器・心束」は岩手県知事賞、佐藤達夫さん(喜多方市)の漆芸「蒔絵(まきえ)短冊箱・春野」は日本工芸会東日本支部長賞に選ばれた。
 仙台展には東北の作家の作品をはじめ、入賞・入選作292点を展示する予定。
 入場無料。会期中は毎日午後0時半から審査委員による作品解説が行われる。22日は人間国宝の佐々木苑子さん(染織)が担当する。

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