「紀州のドン・ファン」の元妻、須藤早貴被告の、別の男性に対する詐欺事件の裁判は、27日に被告人質問が行われました。
黒のワンピース姿で姿を現した須藤被告は、法廷で何を主張したのでしょうか…。
2018年、「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家の野崎幸助さん(当時77)を、急性覚せい剤中毒で殺害した罪で起訴された元妻の須藤早貴被告(25)。
須藤被告は、40歳以上年の離れた別の男性への詐欺罪でも起訴されていて、その裁判がはじまっています。
起訴状によりますと2016年、須藤被告(当時19歳)は札幌市内の男性(当時61歳)から、海外留学の準備金名目などで約3000万円をだまし取った罪に問われています。
27日の被告人質問。須藤被告は、黒のワンピース姿。へそのあたりまで伸びた髪をおろした状態で、法廷に姿を現しました。
そして弁護側の質問に対し、男性との出会いから、関係性までを淡々と、赤裸々に語りました。
はじめは、須藤被告が働いていたキャバクラで出会った「ホステスと客」の関係。店を辞めた後は週1回ほど会って、定期的に月20万円もらうほか、会うたびに小遣い10万円などをもらう「愛人関係」だったと言います。
弁護側から、言っておきたいことはないか、と聞かれた須藤被告は、「これだけのお金を受け取ったのは事実で、嘘も反省しているんですけど、そもそもベースは愛人。私が詐欺師なら、被害者は性犯罪者だと思っている」と話しました。
さらに、被害者がお金を払ったのは「全面的に私の話を信じていたわけではない」とし、体を触る対価や口止め料として払っていたと主張しました。
一方、検察側から、被害者を騙せると思ったか、と問われると、須藤被告はこのように述べました。
「言い方が…ちょっとあれなんですけど、男の人は、性欲が絡むとバカになるので払ってくれるだろう、というのは思った」などと述べました。
次回の裁判は7月5日で、判決は9月に言い渡される予定です。
〈おことわり〉
須藤被告は詐欺事件で当時19歳でしたが、殺人という重大事件の被告として、すでに名前も報じられていることなどを鑑みて、MBSとしては実名で報じています。