「白い恋人」と吉本興業が和解成立…「面白い恋人」パッケージ変更で継続販売

北海道土産の人気菓子「白い恋人」を製造販売する石屋製菓(札幌市)が商標権を侵害されたとして、吉本興業(大阪市)などに菓子「面白い恋人」の販売差し止めや損害賠償を求めた訴訟が13日、札幌地裁で和解が成立した。
 「面白い恋人」については商品名はそのままに、4月1日をめどに新デザインのパッケージを変更した上で引き続き販売する。常設の販売場所は、これまで通り関西6府県(滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山)となる。賠償金は支払わない。
 吉本興業は「弊社の考えを原告である石屋製菓様にもご理解していただくべく務めてまいりましたが、このたび、お互いに納得のいく和解ができたことを非常に喜ばしく思っております」としている。
 石屋製菓もホームページで和解の成立を告知。「『面白い恋人』の販売地域が、実質的に関西圏に限定され、更にパッケージデザインが変更されることにより、誤認混同の恐れが無くなったと判断しており、訴訟提起の目的は達せられたと評価し本和解に応じました」との見解を示した。
 訴状では、面白い恋人は、名称や箱の図柄が白い恋人と類似し、商標権を侵害。売り上げの一部、1億2千万円を支払うべきだとしていた。

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