「盛岡白百合」男女共学化へ 26年度から、全国の姉妹校・法人で初

 学校法人白百合学園(東京)は13日、盛岡白百合学園中高(盛岡市)を2026年4月から男女共学化すると発表した。少子化による生徒減少や共学志向の高まりに対応し、全国7都市にある姉妹校、姉妹法人で初めて共学化に踏み切る。

生徒減や共学志向の高まりに対応

 25年4月に入学募集を始め、一学年の定員は中学80人、高校240人。コースや部活動の編成は検討を続ける。在校生に12日の臨時集会で伝え、今後は保護者に説明する機会を設ける。

 同校は1892(明治25)年に開校し、卒業生は約2万5000人。現在は中学に80人、高校に296人が在籍する。1980年代後半に計1200人を超えたが、2006年度以降は定員割れが続く。

 浅沼千明校長が13日に記者会見し「岩手唯一のカトリック校。130年の歴史で培った校風や伝統を大事にして、新たな学校づくりに取り組みたい。女子校という理由で入学された生徒もおり、丁寧に説明していく」と話した。

 法人は、仙台など全国7都市を拠点に幼稚園から大学院まで運営している。法人本部の樋本靖啓事務局次長は「現時点で他の姉妹校については共学化を考えていない」と強調。校名や制服が変更する可能性は「多くの卒業生や関係者にとって思い入れがある。慎重に検討する」と述べた。

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