「県外に出たら退学」福島・奥羽大教授が学生にメール 大学「行き過ぎた表現」と謝罪

新型コロナウイルス感染拡大を受け、奥羽大(福島県郡山市)歯学部の男性教授が今月、県外に出た学生は「退学処分となります」などとメールを送っていたことが分かった。同大は今月から授業が始まり、東京など緊急事態宣言の出た地域などへの往来を控えるよう求めているが、「感染予防を注意するあまり、(退学という)行きすぎた表現になってしまったようだ」(同大広報)と話している。

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 教授は学生へのメールで「(緊急事態宣言の期限の)5月6日までは福島県外へ出ないようにしてください。緊急事態宣言実施地区以外でも順守してください。発覚した場合は退学処分となります。同様に、県外から親族・友人が来ることも控えてください」などと書いていた。これに対し、同大は「退学処分は、大学の方針ではない」と否定している。

 同大広報によると、同大は4月から病院での実習を含めて通常通り始業し、「『3密』など感染に十分注意しており、(付属病院での)臨床実習もスタートした。県外出身の学生も多いので、東京などへの帰省や往来は控えてほしいという指示は出していた」という。

 福島県内では福島大(福島市)や日大工学部、郡山女子大(いずれも郡山市)などが5月の大型連休以降まで授業開始を遅らせ、福島県立医大(福島市)も医学部生の病院実習を延期している。内堀雅雄知事は県民に「緊急事態宣言の出た地域との不要不急の移動は控えるように」とのメッセージを出している。【尾崎修二】

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