「石巻復興テラス」ハウス 横丁に新交流拠点

石巻市中心部の「松川横丁」に建設される複合ビル「COMICHI(コミチ)石巻」の地鎮祭が12日、現地であった。地権者4人が共同で事業化し、店舗 やシェアハウスなどが入る。東日本大震災で被災した地域にイベントなどで幅広い世代の人を呼び込み、新たな交流拠点を目指す。
ビルは鉄骨と木造を組み合わせた一部3階で、延べ床面積約660平方メートル。1階は飲食店3店舗で、2、3階がシェアハウスや地権者の住宅。中庭やテラスなどを設け、開放的な雰囲気を演出する。飲食店は7月にオープンの予定。
松川横丁は旧北上川に近い小道。かつては商店などが立ち並んでいたが、震災後は駐車場と空き地になっていた。地権者らは往時のにぎわいを取り戻すため複合ビル建設を決め、昨年夏にまちづくり会社を設立した。事業費は約2億円で、2割は国と市の補助金を充てる。
地鎮祭には市や工事関係者ら約30人が出席。まちづくり会社の阿部紀代子代表社員は「新しい石巻を発信していきたい」と話した。

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