起業家支援に取り組む一般社団法人MAKOTO(マコト、仙台市)と福島銀行は、会社経営に失敗した経験を持ち、福島県内で再起業を目指す人を応援する 「福活(ふっかつ)ファンド」を設立した。マコトによると、起業家の再チャレンジ支援に特化した投資ファンドは全国初という。
出資総額は10億円で、1件当たり最大1億円の投資を想定する。企業倒産を経験した上で再起業を果たすか、あるいは計画している経営者らが対象。福島県内に法人を設立または移転するのが条件で、21日から募集を開始した。
国内では、起業に挑戦する人材が海外の主要国に比べて少ない上に、一度失敗すると再チャレンジは難しいのが現状。何度でも復活できる環境を整えることで、これまで埋没していた起業家を全国から招き入れ、福島県の復興を後押しする狙いがある。
マコトの担当者は「失敗を経験した人は貴重な資源だが、十分に活用されていない。福島を、諦めずに挑戦する人間のフロンティアにしたい」と話している。
応募と連絡先は、福活ファンドのホームページhttp://rechallenge-fund.com