落語家の桂歌丸(79)が大喜利司会を勇退した22日の日本テレビ「笑点 歌丸ラスト大喜利スペシャル」(日曜後5・30)の第2部(午後6・00〜)平均視聴率が27・1%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)だったことが23日、分かった。
引退発表した4月30日の20・4%を6・7ポイントと大きく上回り、今年最高をマーク。また、09年11月1日と並び、同番組の平均視聴率で今世紀歴代1位タイとなった。
5月15日放送回で満50年を迎えた「笑点」。初回放送から参加する唯一の出演者でもある歌丸だが体調は万全ではなく、4月30日の番組収録で「来週(5月22日)の放送を最後に大喜利の司会をやめさせていただきたいと思っております」と引退を宣言した。
生放送で行われた22日のラスト大喜利は、アイドルグループのTOKIOがゲスト出演。大喜利対決で番組を盛り上げた。歌丸は「50年間ありがとうござい ました」と視聴者に感謝。放送直後に観客へあいさつした時、思わず涙があふれ、その後の会見では「お恥ずかしいことに、最後に堰(せき)が切れてしまいま した」と照れ笑いした。
また、注目の後任6代目司会は春風亭昇太(56)と発表され、歌丸は「昇太さんなりの司会をしてください」とエールを送った。今後は終身名誉司会に就任。「笑点」の直前に放送されている5分番組の「もう笑点」には出演する。29日の生放送で新メンバーが発表される。