「米はサイバー戦争に負けた」“正恩氏暗殺映画”公開中止に批判

【ロサンゼルス=中村将、ワシントン=青木伸行】北朝鮮を題材にしたコメディー映画をめぐるソニーの米映画子会社へのハッカー攻撃について、アーネスト米大統領報道官は18日、攻撃が「悪意ある洗練された方法での、破壊行為だったことを示す証拠がある」と述べ、厳しく対処する方針を表明した。
 一方、同社がテロへの懸念から作品の全米公開を中止したことでは、米政界関係者から、「米国は最初のサイバー戦争に負けた」(ギングリッチ元下院議長)、「独裁者に屈服すれば、別の独裁者やテロリストに屈することになる」(ロイス米下院外交委員長)など、同社の判断に対する批判が相次いだ。
 アーネスト氏は、事態を「国家安全保障上の深刻な問題」として、連邦捜査局(FBI)による捜査の進展を強調。
 同氏は北朝鮮への名指しを避けたが、米メディアの報道を踏まえ、ロイス氏は北朝鮮が攻撃を仕掛けたことは「明白」と言明した。

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