「米FRBがデジタル通貨を検討」 NY連銀総裁が発言

米ニューヨーク連邦準備銀行のダドリー総裁は29日の講演で、「米連邦準備制度理事会(FRB)がデジタル通貨を発行するのは時期尚早だが、検討は始めている」と話した。米メディアが報じた。

仮想通貨をめぐっては、「ビットコイン」が一時1コイン=1万ドル(112万円)を超え、年初から10倍以上値上がりしている。

ダドリー氏はビットコインについて「投機的な活動だ」としたうえで、安定的な価値を持つという通貨としての機能を持っていないとの見方を披露。そのうえで技術としては興味深く、注目に値すると話したという。ただ、ダドリー氏は来年半ばに退任することが決まっている。

一方、FRB次期議長に指名されたパウエルFRB理事は28日の議会公聴会で、「仮想通貨は長期的には(金融政策の)問題になるかもしれないが、今は問題ではない。十分な大きさではない」と話した。(ワシントン=五十嵐大介)

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