テレビ東京の女子アナウンサーの会話とみられる音声が流出した問題で、テレビ東京が女子アナに対して聞き取り調査を実施していたことが、「週刊文春」の取材で分かった。
9月2日、女子アナ2人の会話とみられる音声がツイッターの匿名アカウントにアップされた。〈テレビ○○の若手女性アナウンサーMとIの本性とは…〉と記され、複数の音声が次々公開されていった。
「番組名でウチだとわかった。Mは森香澄アナ(25)、Iは池谷実悠アナ(23)で入社2年目。昨年末、収録前の練習に使う、アナウンス室内の発声室での会話を録音されたものと思われます。彼女たちのSNSは音声がアップされて以降、更新されていません」(テレ東社員)
流出した音声の内容は、社内で波紋を呼んだ。
「スキルを付けて。結婚して、適当な何か事務所に所属して~。土曜日、日曜日だけ働くみたいな」
「それがベストだよね」
「そのために、実績をテレ東で作ろうと思ってやってる」
テレビ東京本社の入る六本木グランドタワー ©時事通信社
また、「今日、超汚いスタッフさんとご飯だわ」「めっちゃ毛深いし、超怖かった。途中からサルに見えてきた」などとスタッフを小馬鹿にする発言もあった。
さらに、先輩アナを名指しして「仕事ないじゃん」「あの人でも辞める気ないよ」「いてもあんまり意味ない」と話していた。
テレビ東京関係者によれば、会社は女子アナ2人を呼び出し、アナウンス部長が聞き取り調査を行ったという。
「2人は自分たちの会話だと認め、スタッフや先輩アナに謝罪しています。アナウンス室は当時施錠されていて、アナ以外は社員も滅多に立ち入れない。そのためアナウンス室内部の犯行と見られ、複数の名前が挙がっている」(別のテレ東社員)
テレ東は「現在、事実関係を確認中です」と回答した。
9月17日(木)発売の「週刊文春」では、音声で名指しされた有名アナウンサー、“犯人”として取り沙汰されたアナ、テレビ東京で女子アナたちの“仁義なき戦い”が繰り広げられている理由を報じる。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2020年9月24日号)