「茶のしずく」被害提訴、240万円支払い求め

 化粧品販売会社「悠香(ゆうか)」(福岡県大野城市)の「茶のしずく石鹸(せっけん)」による小麦アレルギー問題で、石鹸を使用した仙台市太白区の女性が、健康被害を受けたとして、同社を相手取り、慰謝料や治療費など約240万円の支払いを求めて仙台地裁に提訴したことが分かった。
 同社によると、一連の問題での訴訟は初めて。提訴は8月30日付。
 訴状によると、女性は2009年5月頃に石鹸を購入。使用開始から数か月して息苦しさを感じ始めた。そのまま使い続けたところ、強いかゆみなどの症状が出たほか、呼吸困難になって点滴治療を受けたこともあった。今年7月に使用をやめ、症状は軽減したが、医師から呼吸困難の発作を起こす恐れがあると診断されたとしている。
 同社は「弁護士と相談して対応したい」としている。
 国民生活センターによると、石鹸は10年12月以前に約4650万個販売された。

タイトルとURLをコピーしました