「荒浜漁港水産まつり」 11日、4年ぶり復活

 東日本大震災で休止していた宮城県亘理町荒浜の秋の催し「荒浜漁港水産まつり」が11日、4年ぶりに復活する。人気だった地元鮮魚の競りに加え、郷土料理はらこめしの味比べなどを企画。津波で被害を受けた港町の観光復興をアピールする。
 水産まつりは、町主催で十数年前から開催。荒浜漁港で水揚げされたサケやカレイなど鮮魚の販売や競りの体験が人気を集め、震災前は毎回1万人が来場者した。
 4年ぶりの今回は販売や競りに加え、新たに子ども対象の魚のつかみ捕りなどを催す。復興事業として2012年に始まった「元祖はらこめし味くらべ」も同時開催。昨年に続いて「はらこめし総選挙」を実施し、出馬する町内9店の一口サイズのはらこめし各1000食を食べ比べて1位店を投票してもらう。
 荒浜漁港周辺では、津波で全壊した魚市場の荷さばき場が復旧。今月4日には交流拠点の町水産センター「きずなぽーと“わたり”」が開所し、被災した町営温泉施設「わたり温泉鳥の海」も日帰り入浴を再開した。
 町商工観光課の担当者は「多くの方に荒浜へ足を運んでもらい、復興をアピールしたい」と来場を呼び掛ける。開催は午前10時~午後2時半。連絡先は同課0223(34)0513。

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