「調査中の“UFO”650件超」米国防総省が報告 中国やロシアの活動懸念も

 アメリカでUFO=未確認飛行物体の調査を専門に行う国防総省の担当者が、議会で650件以上の物体の調査を行っていることを明らかにしました。

米国防総省、全領域異常解決局、カークパトリック局長:「今週の時点で、合計650件以上の飛行物体を追跡しています。1月の報告書では基本的に、その時点での約半数にあたる150件ほどが風船のようなものだろうと言われているが、だからといって解決したわけではない」

 未確認飛行物体の調査・追跡を専門に行う担当責任者は19日、追跡中の650件以上の物体のうちおよそ半数は、「異常で興味深く価値がある」として、優先度を高めて調査を進めていることを明らかにしました。

 一方でこれまでに報告された物体の大半は、気球や無人航空機、自然現象などの特徴を示しているとして、「地球外生命体の活動を裏付ける証拠は見つかっていない」と強調しています。

 アメリカでは議会を中心に、未確認飛行物体が中国やロシアによる活動である可能性を懸念する声が上がっていて、国防総省は去年7月、専門部局として「全領域異常解決局」を立ち上げ、調査に乗り出しています。

 調査の担当責任者は「国防総省などだけで実態を解明できると考えるのは甘い」と述べ、産学官の連携などが必要だと訴えています。

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