「買ってはいけない」4Kテレビ

◆いよいよ4K放送開始!プロが認める“即買い”テレビの共通点とは!?

今年12月からの4K放送開始に備え、注目を集める4Kテレビ。買い替えを検討している人も多いだろうが、デジモノライターの板倉正道氏が自宅用にチョイスしたのは、大手メーカーの製品ではなかった。

「今は機能的にちょうど過渡期に差しかかっており、本来は4Kテレビを買うべきタイミングではないんです。現時点で4K放送チューナーを内蔵しているのは、東芝『REGZA』の最新モデルだけ。また、何十万円もするハイエンドモデルの有機ELテレビにも注目が集まっていますが、費用対効果を考えると即決できる水準の製品は見当たらない。そこで僕が選んだのは、ドンキテレビでした」

ドンキテレビとは文字通り、量販店のドン・キホーテが販売するテレビ。いわゆるPB(プライベート・ブランド)製品だ。

「次世代の高画質技術であるHDRにも対応しており、画質を含めた全体的なスペックは前モデルよりも良くなっています。それでいて60インチで10万円を切る。4Kテレビに関しては『大手家電メーカーが作っているから』とは言えない状況が起きているのです」

PB製品で存在感を放つのは、なにもドンキだけではない。一般の消費者には聞き慣れないメーカーながら、高いコスパを誇る4Kテレビはたくさんある。

「“ジェネリック家電”を安く売るドウシシャも、目に有害なブルーライトを最大50%カットできるガード機能を搭載。また、かつて“ソニーの廉価版”と揶揄されたアイワは消費電力が大手メーカーよりエコな仕様になっています」

買いたいテレビ5位にランクインした中国メーカーのハイセンスといえば、三洋電機の家電部門の買収先。「こちらも、よくある中華家電と違って高品質」と板倉氏は話す。

これから需要が高まる4Kテレビは、有名メーカーだから買い、という考え方を捨て、本質を見極める必要がある。買い替えの際の参考にされたい。

<買いたいテレビ>

1位 情熱価格PLUS ULTRAHD TV 4K液晶テレビ60型

実勢価格:8万9800円

昨夏、大きな話題を呼んだドン・キホーテの4Kテレビの最新モデル。大きさは3種類あり、「60インチで10万円以下は破格」と板倉氏

2位 ドウシシャ SANSUI 55V型LED液晶テレビ

実勢価格:6万5800円

「ドンキにも負けず劣らず」と評価する低価格高性能の4Kテレビ。ゲーム専用モードの「低遅延モード」のほか、映画モードもある

3位 AIWA 4K対応液晶テレビ 55V型

実勢価格:8万5980円

かつてはラジカセやコンポで知られたメーカーということもあり、「スピーカーなどの音響性能に優れているのが大きな魅力」とか

4位 ノジマ ELSONIC 55V型 4K対応液晶テレビ

実勢価格:6万2800円

大手家電量販店ノジマのプライベートブランド。完売した昨年販売の第1弾の製品になかったフレーム間補正・ぶれ補正技術を搭載

5位 ハイセンス 4K LED液晶テレビ50V型

実勢価格:5万3800円

画面はやや白っぽいが、操作性や基本性能は水準以上のレベル。「なにより1インチあたり1000円弱はかなりお買い得です」

<買ってはいけないテレビ>

1位 シャープ AQUOS 4T-C60AJ1(60型)

実勢価格:16万7000円

人気ブランドの今年3月発売のモデル。「画面のチラつきがどうしても気になる」と意外にも低調な評価に

2位 BRAVIA KJ-65A1(65型)

実勢価格:57万円

昨年6月発売の有機ELテレビ。設置時、横からAのような形に見える個性的なデザインだが、「構造的に揺れに弱そう」とか

3位 LG OLED65B8PJA(65型)

実勢価格:35万2200円

6月発売の有機ELテレビ。ポートが他社より多い4つ搭載されているのはプラス材料だが、「画面が赤っぽくて気になる」とのこと

【板倉正道氏】

デジモノライター。家電やガジェット全般に精通し、買ったものは分解して中身を確認することも。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』でも活躍

<取材・文/週刊SPA!編集部>

週刊SPA!8月7日発売号[プロが買ったもの一覧]特集より

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