「安売り」の清涼飲料水の自動販売機が全国に広がる中、大阪市福島区の「1本10円」の格安自動販売機が盛況だ。安くなければモノが売れないデフレ時代を 象徴する10円自販機。衝撃的な価格に安売りのパワースポットとして“観光名所”となっている。一方で大阪市内には賞味期限切れの清涼飲料水を堂々と? 販売する業者も現れた。
大阪の繁華街ミナミの近くにある格安自動販売機では、賞味期限切れの清涼飲料水が販売されていた。フロントパネルに陳列されたペットボトルの容器には「賞 味期限切れ」の張り紙があった。自動販売機を管理する大阪市内の卸売業者は、取材に対して「しっかりと賞味期限が切れていることを明記して販売している。 賞味期限はメーカーが決めるもので、少し期限が過ぎても大丈夫だし、法律的にも問題はない」と答えた。
◆賞味期限 スナック菓子など比較的劣化が遅い食品が対象。一定の保存状態のもと、おいしく食べることができる期限を示す。期限切れでもすぐに食べられ なくなるわけではない。似たような表示である「消費期限」は弁当や総菜食品など傷みやすい食品が対象。製造、加工日からおおむね5日以内で表示する。安全 上、この期限後は食べないほうがいいとされる。いずれも食品衛生法やJAS法に基づき、製造業者の判断で期限を設定している。