就職や転職に関する調査機関「Job総研」を運営するライボ(東京都渋谷区)は、20〜69歳の社会人男女を対象に、「週休3日制に関する調査」を実施した。週休3日制の賛否を問うと、「賛成」が50.2%、「やや賛成」は24.7%と、合わせて74.9%が賛成であることが分かった。
「反対」は8.8%、「やや反対」は5.2%、「どちらでもない」は11.1%という結果に。
●男女別、年代別の賛否は?
男女別に見ると、「賛成」と答えた男性の割合は74.2%、女性は75.7%だった。一方、「反対」は男性が15.8%、女性が10.4%と若干男性が多かった。年代別では、「賛成」は20代が83.2%、30代が77.7%、40代が65.4%、50代が71.9%となった。「反対」は20代が9.2%、30代が9.9%、40代が20.7%、50代が21.1%だった。年代が上がるごとに反対の回答が多くなった。
条件付きでの週休3日制の賛否を見ると、週休3日制導入にあたり「1日あたりの労働時間が増加する場合」の賛成は61.3%で、反対は30.5%だった。一方、「給与が減額する場合」の賛成は32.5%、反対は56.3%だった。
「1日あたりの労働時間が増える場合」に賛成する人を分析すると、20代が最多で66.0%、次いで30代が65.4%、40代が53.8%、50代が53.6%だった。「給与が減額する場合」に賛成する人は、20代が最多で37.5%、次いで30代が33.0%、40代が29.9%、50代が15.8%だった。
●週休3日制賛成の理由
週休3日制に「賛成」もしくは「やや賛成」と答えた人に理由を聞いた。最も多かったのは「プライベートの充実や自由時間が増加する」で84.2%、次いで「スキルアップの勉強時間を確保できる」が45.1%、「副業がしやすくなる」が44.9%だった。
「反対」もしくは「やや反対」と答えた人に理由を聞くと、最も多かったのは「給与が減少する可能性があるから」で62.0%、次いで「業務が停滞する可能性があるから」が42.4%、「1日あたりの労働時間が増加する可能性があるから」31.5%となった。
回答者からは、「週休3日制を導入して今までと同じ給料なら良いが、減らされたら食べていけなくなる」「選択式週休3日でも、結局給与か労働時間に影響が出るから普及はしないと思う」という声が聞かれた。基本的には賛成の声が多かったが「給与減額」「1日あたりの労働時間増加」などを心配する意見もあった。
今回の調査は、20〜1000人以上の規模の会社に1年以内〜10年以上勤務している社会人男女を対象に、インターネットで実施した。期間は2021年12月24日〜22年1月4日、有効回答数は667人。