「遠回しにお断りしているのですが」海外ブランドアンバサダーを志願する“ジャニタレ”に担当者が困惑

ジャニーズタレントが出演するCMの契約解除ドミノが止まらない。

「Snow Man」の渡辺翔太(30)とラウール(20)をCMに起用していた「モスバーガー」の『モスフードサービス』のように一度は契約を継続するとしていた企業までもが「しない方針」を決め、現在展開しているテレビCMや広告についても、「できる限り速やかに変更する」と発表している。

櫻井翔(41)を起用している「アフラック生命保険」は事務所を介さず、タレントと直接契約を結べるよう検討を始めている。この流れでいくと、ジャニーズタレントのテレビCMがなくなってしまうのは時間の問題かもしれない。そんな背景があるからなのだろうか、海外のハイブランドのショップを通じて、

「アンバサダーになれないか、本社へ打診してほしい」

とアンバサダー契約を自力で獲得すべく、直接交渉するジャニーズのタレントが増えているというのである。

日本の女優やモデルが海外のハイブランドやコスメブランドのアンバサダーになったという話を聞いたことがあるだろう。現地で行われるファッションショーやイベントの最前列に座ったり、同ブランドを背負ってファッション誌でモデルをしたり、テレビCMに出演したりするのが一般的なアンバサダーの仕事。契約期間はさまざまで、いわゆる“花火”を打ち上げるときだけ短期で起用されることも少なくない。

「肩書に海外ブランドのアンバサダーが加われば、ファッショナブルなイメージもつくし、ランウェイを歩くときにもハクがつきます。ひと昔前、ふた昔前とは異なり、いまはこの『ランウェイを歩く』=『モデルの仕事』がプロフィールに加わるだけで、同年代のファンが一気に増えると言われています」(ファッション誌編集者)

その昔は、モデルより女優や俳優のほうが間違いなく格上だと思われていたのだが、現在は違うのだ。モデル出身の女優や俳優たちも、プロフィールに「ランウェイ」という項目をたて、ファッションショーへの出演を記しているほどである。

ジャニーズでいえば、木村拓哉(50)を筆頭に、明らかにハイブランドだとわかる服やシューズ、アクセサリーなどを身に着けた私服姿のインスタが一気に拡散されている。実際、各ブランドショップには彼らの担当者、いわゆる“ジャニ担”が居て、来店の際には付きっ切りで買い物を見守り、時にはギフトのセレクトなどにも関わる。そんな彼らは間違いなく“お得意様”ではあるのだが、

「いまは本社としても、ジャニーズタレントをアンバサダーに起用することには『NO』だと言っています。タレントさんにはその通りにはなかなかお伝えしづらいので、スケジュールNGだと遠回しにお断りしているのですが、あるジャニーズのタレントさんは何時間も店内に居座ってなかなか帰ってくれませんでした。最終的に、ご本人が、『では、また来ます』と言うので、仕方なくまたご来店いただくという形になってしまいましたが…」

と、“ジャニ担”のベテランの男性担当者は困惑しきりだった。彼らがアンバサダーを諦めないのには、こんな理由があるという。

「いわゆる“辞めジャニ”たちが比較的簡単にアンバサダーに選ばれているんです。山下智久、赤西仁、錦戸亮らは、地上波のテレビには出ていない頃でも、ハイブランドを背負ってファッション誌に登場することが度々ありました。辞めジャニといっても、このクラスはファンの数も多いので、購買に繋がる可能性は極めて高いのです。しかも、この3人は男性人気も高い。女性にも男性にも人気があるハイブランドのアンバサダーには持ってこいの人物なのです。

ジャニーズタレントにしてみれば、『辞めジャニでもハイブランドから引っ張りだこなのだから、ジャニーズの所属タレントであれば、もっとスムーズにアンバサダーに起用されるのは当然』という意識が、現在に至ってもあるようです。確かに性加害問題はタレント個人の責任ではありませんが、世論には疎いようですね』(前出・担当者)

ジャニー喜多川氏の性加害を事務所が認めてからというもの、日本の企業よりも先に彼らに「NO」を突きつけたのが海外のファッションブランド。広告業界において四面楚歌ともいうべきジャニタレたち。彼らに自覚が備わる日はいつなのだろうか…。

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