森ビルの研究調査機関「森記念財団都市戦略研究所」は24日、国内主要138都市(東京23区を除く)の経済力や暮らしやすさなどを点数化した「都市力」の2021年版ランキングを発表した。首位は大阪市で、2位に昨年首位だった京都市、3位に福岡市が入った。
大阪市は2018年の調査開始以来、初の首位となった。行政手続きのオンライン化やシェアサイクルの普及度など、コロナ禍で注目が集まった項目で、他都市に比べて高い評価を得た。
2位の京都市は文化の豊かさや研究開発の成果などが、3位の福岡市は住環境の満足度や交通の利便性などが、それぞれ評価された。
調査は政令指定都市や県庁所在地、人口17万人以上の都市を対象に、「経済・ビジネス」「研究・開発」「文化・交流」「生活・居住」「環境」「交通・アクセス」の6分野86指標を採点した。コロナ禍を受け、医療施設の病床数などを今年から新たに採点指標に加えたという。
4位は横浜市、5位は名古屋市、6位は神戸市、7位は仙台市、8位は金沢市、9位は長野県松本市、10位は札幌市だった。