「野球人への思いが薄っぺらい」元楽天監督の田尾安志氏が怒り心頭 今江監督の解任浮上「20年経っても変わらない」

元楽天監督・田尾安志氏が10日、YouTubeチャンネルを更新。楽天・今江監督が1年で退任する可能性が浮上したことに言及し、球団を痛烈に批判した。

 今季4位に終わった今江監督は2年契約だったが、楽天は続投要請しないと報じられた。楽天初代監督として1年で解任された経験がある田尾氏は「またやっちゃったかという残念な出来事」と落胆の色をにじませた。

 評論家としての戦力分析で、今季の楽天は最下位と予想していたという。交流戦優勝、最後までCS争いをしての4位は予想以上だったとし、「そんな監督をまた1年でクビにするのか。残念で仕方ない」、「今江監督としてはやれることはやったと思うが、それでも三木谷オーナーには伝わらなかったのが残念で仕方ない」とため息を吐いた。

 批判の矛先は三木谷オーナーへと向けられた。「僕も3年契約と受けたが、1年で解雇。やりたいことをできなかった。三木谷オーナー、あの時は39歳。僕の時は若いオーナー、そんなものなのかなと思っておさめていたが、同じことを何度も繰り返されると若さだけではなかったなと。20年たって59歳になってもやっていることは変わらない」と怒りをにじませた。

 楽天ファンには感謝を示しつつ、「むげにこういう形で、監督という立場の人間をこう簡単に変えてしまうのは野球人として納得いかない。いいチームになってもらいたいが、20年やって1年目と変わらない。親会社変わってくれないかなという気持ちになってしまいますね。これから先もシステムは変わらない。最終的にオーナーの一言で変わってしまう。その考えが正しい方向であればいいが、そうとも言えない。ファンあってのプロ野球とお話もしたことはあるんですね。20年たって思うのは、野球人への思いが薄っぺらい」と怒り心頭。最後に、「魅力ある球団、ファンに愛される球団を作ってもらいたい」と願いを込めた。

タイトルとURLをコピーしました