宮城県松島町が石田沢地区に建設する防災まちづくり拠点施設の安全祈願祭が21日、現地であった。町が整備する14カ所の避難施設の中で最も規模が大きく、災害時は観光客や住民を受け入れ、平時は観光拠点として活用する。2016年度中の完成を目指す。
三陸自動車道松島海岸インターチェンジと、観光エリアの海岸を結ぶ県道沿いの高台に約2万1000平方メートルの敷地を造成。施設は木造平屋で床面積は984平方メートル。防災センター、会議室などを備え、450人の避難者を受け入れる。
防災センターは平時、無料の休憩所や震災資料の展示場所、観光・防災の情報窓口などとして活用する。施設の建設費は約5億3000万円。
このほか、鉄筋平屋の備蓄倉庫を設ける。屋外には最大で2000人が避難できる駐車場を整備する。
安全祈願祭で、桜井公一町長は「いざというとき、観光客や住民が身を寄せる町内最大級の施設になる。活用し、町の安全と発展に尽くしたい」と述べた。