「陽性」と誤判定された人と親族などに計252万円賠償…「陽性」のまま火葬された人も

 愛知県は14日、県衛生研究所が4月に行った新型コロナウイルスのPCR検査で、陽性と誤判定した人やその親族らに対し、総額252万円の損害賠償を支払うと発表した。

 9月の一般会計補正予算案に追加する。

 県は4月11日、28人を新型コロナ陽性者と発表したが、再検査したところ、実際の陽性者は4人で、ほかの24人は陰性だったことが判明した。うち1人は死亡後の感染誤判定で、そのまま陽性者として火葬された。さらに県は損害賠償を発表したこの日、誤判定を受けた1人が訂正前に死亡し、陽性者として火葬されていたことを初めて公表した。

 誤判定の24人は、交通事故のケースを参考に1人当たり5万~28万円を賠償すると説明。親族11人、病室を確保した2医療機関も賠償の対象となっている。

 県は今後、賠償に応じていない5人と1機関について、交渉を続けるという。

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