「電話かけ放題」はダメ 携帯広告、自主基準改定へ

 「電話かけ放題」の表現はNGで、「家族のみ1回10分かけ放題」ならOK――。こんな風に広告表現を規制する自主基準の案を、携帯大手など通信会社でつくる業界団体がまとめた。本当は様々な制約があるのに小さな字で条件を付す広告を、明瞭に一体的に制限を示すように改める。

 携帯各社は自主基準に基づいてテレビやネット、店頭での広告を作っている。安さやお得さを競うあまり、「消費者にわかりづらい」などと総務省や消費者庁から改善を求められてきた。改定する自主基準は意見募集をへて来年1月以降に適用される予定で、既存の広告も順次見直す。

 自主基準の改定案は「○○放題」の表示に自主規制を設けるほか、表記した価格などが一部条件でしか適用されない「打ち消し表示」の広告も厳しくする。「通信料金が月々1980円から」といった最安値を強調する広告は、実際の適用には家族複数で加入したり、別のサービスに入ったりするなどの条件がつくことがある。企業側が安さを強調するのに対し、適用条件など消費者に重要な情報が目立たないことが多く、わかりやすく表示したり、条件が適用されない場合の料金も併記したりすることを奨励する。

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