「青森黒毛和牛」統一へ ブランド推進協設立

 全農青森県本部をはじめとする県内の農協グループは2日、県産黒毛和牛の統一ブランド化を目指す推進協議会を設立した。名称や飼養管理方法、出荷基準などの条件を定めて品質の高い新たなブランド牛を生み出し、減少傾向にある出荷頭数を増やしていく。
 会員は十和田湖和牛、あおもり倉石牛の両銘柄推進協議会、全農に黒毛和牛を出荷している農協など。本年度内に統一ブランド名を決めた上で、1年程度で飼料給与マニュアルや出荷基準などを策定する方針。
 飼養管理技術を向上させるための研修を開きながら、3年後にも新たなブランド牛を誕生させたい考え。昨年度は約1200頭だった県内農協グループの黒毛和牛出荷数を、年間2000頭以上に増やすことを目標に掲げる。
 協議会長を務める全農県本部畜産酪農部の鳥谷部茂正部長は「種牛から育て上げるため時間はかかるが、より高品質な肉牛を安定供給する体制を築きたい」と語る。

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