「韓国発のコンテナから大量の廃プラスチック発見」国際環境団体が批判

2018年11月15日、KBSなど複数の韓国メディアによると、国際環境団体「グリーンピース」が、フィリピンに大量の廃プラスチックを輸出した韓国を強く糾弾した。

フィリピンのメディアは現地時間の10日、フィリピン関税当局がミンダナオ・コンテナターミナルに到着したコンテナから大量の廃プラスチックを発見したと報じた。問題のコンテナは韓国から送られてきたもので、ベルデソコフィリピン産業という会社が受取人とみられている。関税当局は、同社が廃棄物をプラスチック製品と虚偽申告して搬入したとみて調べを進めており、他の湾港にも注意を促す文書を送付したという。

「グリーンピース」は「韓国がフィリピンに廃棄物を違法に輸出したのは今回が初めてではない」と批判。昨年2月にも「木材及び合成樹脂」と虚偽申告された大量の廃棄物が見つかり、韓国に送り返されていたという。

韓国は2017年の1年でフィリピンに4000トンを超える廃プラスチックを輸出。中国が廃プラスチックの輸入を禁止した今年1月から9月までの輸出量は、すでに前年比約2.5倍の1万1000トンを超えているという。

同団体は「韓国が自国で処理できないほどのプラスチックを作り、捨てているという現実を赤裸々に示す事件」とし、「今からでも積極的に生産量を規制しなければならない」と訴えた。

これに、韓国のネットユーザーからは「恥ずかしい」「お願いだからプラスチック製品を規制してほしい」「多少不便でも未来のためにプラスチックを減らそう。新たな素材の発明が重要なのではなく、捨てることまで考えて商品を許可、販売するよう法律を変えるべき」「国際社会が協力してプラスチック処理方法を研究し、処理法案を考えよう」などと主張する声が上がっている。

一方で「韓国も日本の廃セメントなどを輸入している。国際貿易では廃棄物も商品だよ」「処理費用を支払っているのでは?」などと反発する声や、「韓国も日本の産業廃棄物の輸入をやめる時では?」「韓国もフィリピンのように、日本に言いたいことを言おう」と呼び掛ける声も上がっている。(翻訳・編集/堂本)

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