「食べられる花」開発中・加美農高

 加美農高(色麻町)の女子生徒5人が、地元の食品加工会社と共同で「食べられる花」の加工商品開発に取り組んでいる。仙台市で21日にある「地域産品発掘フェア」(仙台市産業振興事業団主催)に商品を出展する予定で、急ピッチで作業を進めている。
 5人は生活技術科草花専攻の2年生。色麻町の誘致企業で野菜、果物のカットや乾燥、粉末加工を手掛ける「はつらつ」が全面的に支援する。生徒たちは昨年からベゴニアやパンジー、ビオラなど5種類の花を無農薬で栽培。はつらつの乾燥や粉末加工の技術を活用して商品化を目指してきた。
 粉末化した花を生クリームや餅に練り込み、色鮮やかでほのかに花の香りが漂うカップケーキ、団子などのお菓子を作ることに成功したという。クリームの油や水に溶かしたり、鮮やかに発色させたりするため、適度な粉の分量を把握することに努めた。
 メンバーの一人、佐藤楓華さん(16)は「見て楽しむだけでなく、もっと可能性が広がらないかと思っていた。食べる楽しみも味わってもらえればうれしい」とフェアでの反応に期待する。

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