「高さ日本一の地下鉄駅」陥落へ 神戸・総合運動公園駅

地下鉄で「高さ日本一の駅」として知る人ぞ知る神戸市営地下鉄西神・山手線の総合運動公園駅(神戸市須磨区)が“王座”から陥落する。標高102・74 メートル(レール面高さ)と神戸ポートタワー並みの高さを誇るが、12月6日に開業する仙台市地下鉄東西線の八木山動物公園駅(同136・4メートル)に その座を譲ることになる。

総合運動公園駅がある辺りは地下鉄でありながら丘陵部を走る。八木山動物公園駅も丘陵部にあるが、線路や駅は地下に造られる。

「高さ日本一」は、日本地下鉄協会(東京)が仙台市民らの依頼を受けて調査し、認定書を出した。同市では「日本一」を地域活性化の起爆剤として活用したい考えだ。

同協会の石島徹業務部長(62)によると、総合運動公園駅の「日本一」は、以前から鉄道ファンらの間では知られていた。石島部長は「同駅の近くには地下鉄 が新幹線をまたぐ地点がある。ほかに同じ場所はなく、『高い場所を走る地下鉄』の評価は健在です」と話す。神戸市は「日本一」について調べたことはないと いい、「市営地下鉄ではないが、相互乗り入れする北神急行谷上駅は標高244メートルにありまして…」と控えめにPRする。

ちなみに、地下鉄で「日本一低い(深い)」駅は東京都営地下鉄大江戸線の六本木駅で地下42・3メートル。神戸市営地下鉄では海岸線のハーバーランド駅(神戸市中央区)が同21・79メートル。(阿部江利)

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