お笑いトリオ「ジャングルポケット」の元メンバー斉藤慎二(42)が不同意性交などの疑いで書類送検されたことで、芸能界には思わぬ余波が広がっている。スタッフはロケバス内で男女の演者を2人きりにならないように気を使い、演者同士も妙によそよそしくなっているという――。
斉藤は7月、東京・新宿区に停車していた早朝のロケバスの車内で、20代の女性に性的行為を強要した不同意性交容疑などで、10月7日に書類送検された。同日には所属する吉本興業から契約を解除され、トリオからは事実上、脱退となってしまった。
当然ながらテレビ各局は〝ノーモア斉藤〟を念頭に、ロケをはじめ番組制作の安全対策の徹底を努めるようになったという。制作会社関係者の話。
「斉藤さんの報道にあったような、ロケバスで演者が2人きりになるケースはかなりレアレースです。通常ならアシスタント・プロデューサーがいたり、スタイリストさんやメイクさんもいる。ただ、現場サイドには『男女の演者を2人きりに絶対にするな』などと危機管理の徹底が求められるようになっています。スタッフがちょっとトイレに行くこともためらってしまうような事態になっているんですよ」
事件当時の詳細な状況についてはいまだ明らかになっていないだけに、現場サイドは「いったい何をどうすれば…」と困惑する声が上がっているのだ。
居心地の悪さを感じているのはスタッフだけではない。ロケなどに参加する芸能人ら出演者も同様だ。
「ロケで初顔合わせする出演者も少なくありません。撮影前や合間のロケバスの車内では、雑談をするなどコミュニケーションを図る場でもあります。ところが、斉藤さんの件で男女の演者らが妙によそよそしく、雑談することもはばかられるムードになっているんです。斉藤さんのせいで、やりづらくてしょうがありません」(芸能プロマネジャー)
ロケバスは撮影の合間にほっとひと息付く場所でもある。自然な車内に戻るのはいつになるのだろうか。