「24時間テレビ」ヒロミに凸った迷惑系ユーチューバーに〝余罪〟 対応遅れた日テレは危機感

毎年夏恒例の日本テレビ系大型特番「24時間テレビ46」が26~27日放送され、タレントのヒロミ(58)がチャリティーランナーとして走っている最中、迷惑系ユーチューバーに〝凸られる(接触される)〟ハプニングがあった。これに危機感を強めた日テレの対応、そして迷惑系ユーチューバーの正体とは――。前代未聞の珍事を追った。

 河川敷を走るヒロミと並走しながら声をかけたのは、迷惑系ユーチューバーのしんやっちょだ。これをスマホで撮影した1分21秒の動画を26日深夜、自身の「X」(旧ツイッター)に投稿。動画では、ヒロミに「伊代はまだ♪ 何歳なったんですか♪」などと声をかけて、妻でタレントの松本伊代(58)の代表曲「センチメンタル・ジャーニー」のヒット曲をネタにしたり、関係者からブロックされたりする様子がうかがえた。

 日テレ局内は騒然となった。

「さすがにヤバい…とザワつきました」(「24時間テレビ」関係者)

 局内では、安倍晋三元首相が昨年7月に凶弾に倒れた事件、岸田文雄首相が4月に襲撃された事件を想起させたとの指摘があったという。芸能界では2020年9月、薬物事件を起こした俳優の伊勢谷友介が保釈される際、ユーチューバーに凸られる騒動が起きた。

 日テレは対応を迫られる。

「例年は走るランナーを囲むようにトレーニングスタッフ5人ほど、警備員1~2人が配置されます。来年、ランナーが走るなら少なくとも警備は増強しないといけないとの話が出ています。万が一、襲撃されればランナーの安否に関わる。来年以降のチャリティーマラソンは、局内の協議次第では廃止もあり得ると思います」(同)

 ヒロミは27日、ゴールの東京・両国国技館に近づくと、沿道に集まった大勢の人からスマホを向けられた。この中に不審者が潜んでいないとも限らなかった。

 しんやっちょは日テレ関係者の間では知られた存在だった。昨年チャリティーランナーを務めた「EXIT」兼近大樹も凸られていたからだ。

「過去には酒に酔い、女性を殴った暴行容疑で警視庁に逮捕されたことを局(日テレ)の報道番組で取り上げたので、知られていました」(日テレ関係者)

 しんやっちょは警察ざたを起こしたばかりだ。ライバー(配信者)たちが都内の飲食店にいたところに押しかけ、奇声を上げ、テーブルに土足で上がった。ライバーともみ合い、駆けつけた警察官3~4人に担がれてパトカーで連行された。この様子が収められた動画が今月、SNS上で拡散した。

 被害に遭った飲食店に取材したところ「そのことはお話できません」と回答は控えた。

 近年は物騒な事件が断続的に起きている。

「『24時間テレビ』やチャリティーランナーのあり方がSNS上で問われているのは承知しています。時代の流れに合わせて変革する必要があると思っています」(前出「24時間テレビ」関係者)

 何かが起きてからでは遅い。

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