「BUY!TOHOKU」全国呼び掛け 仙台商議所青年部

 仙台商工会議所青年部の有志らが、東北の産品や製品の購入を促す「BUY!TOHOKUプロジェクト」を展開している。賛同企業を全国に募って、ステッカーを配布し、運動の輪を拡大。全国の祭りで商品も販売し、震災からの復興につなげる。
 仙台市内の飲食店や印刷業関係の経営者ら7人が5月、発起人となって始めた。活動では「買おう、食べよう、訪れよう。東北」のステッカーとポスターを賛同企業の店舗などに張り、東北の商品・製品の消費と発注への意識を高める。
 特産品紹介のホームページ(HP)も作成予定。祭り参加ではまず、仙台七夕まつりに独自のブースを設ける。地元企業の技術や新商品などの情報を、同企業に提供するなど連携や取引実現も図る。
 賛同企業は7月29日現在、東北の食品加工、工務店、製造業をはじめ85社。大手も入っており、郵便事業会社は既に集荷用の車約75台にステッカーを張っている。
 運営は賛同企業からの協力金(1口1万円)で行う。協力金の2割は宮城県などが予定する震災孤児の修学支援の取り組みに寄付する。
 プロジェクトは3年後に市民マラソンを始め、東北への関心を持ち続けてもらうことも検討中。発起人の一人、印刷・広告会社経営の石井光二さんは「東北経済の復興と自立に向け、多角的な活動を展開したい」と話している。

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