「GALAXY」で眼鏡“試着”システム開発 五反田電子

ネット通販コンサルティングの五反田電子商事(東京都品川区)はこのほど、サムスン電子製の多機能情報端末「GALAXY(ギャラクシー)タブ」を使った国内初の接客支援システム「ミライタッチfor Android(アンドロイド)」を開発し、眼鏡販売大手のビジョンメガネ(東大阪市)に納入した。ギャラクシータブのカメラで撮影した顔と眼鏡の映像を画面上で重ね合わせ、顧客が簡単に眼鏡の“試着”姿を確認できる仕組み。ビジョンメガネは今回システムを導入した西新井店(東京都足立区)に続き、来年以降に順次導入店舗を拡大する方針。
 ビジョンメガネによると、同システムの導入後は、顧客が自分の眼鏡をかけたまま、さまざまな眼鏡の試着姿を確認できるようになり、来店客の評判は上々だという。
 同社の商品ラインアップは色違いや注文生産品などを含めると数万種類に上る。このうち店舗スペースや在庫の関係から店頭で用意できる眼鏡は最大1000本程度だが、ギャラクシータブによる「仮想試着」では実物がなくても顧客が商品を比較できる。現在、試着可能な眼鏡は約200種類だが、今後は全商品の試着と、その場での在庫確認ができるようにシステム機能を拡充する予定だ。
 同システムは、五反田電子商事が展開してるタッチパネル対応店舗販促支援サービス「ミライタッチ」を、米グーグルのOS(基本ソフト)「アンドロイド」搭載端末向けに商品化したもの。初期導入費用は300万円からで、月額運用費は20万円から。「ネット通販の技術と実店舗の融合するシステムで、販売力アップにつなげられる」(同社)としている。

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