仙台市は30日、2015年開業予定の市地下鉄東西線の愛称を「WE(ウィ)」に決定したと発表した。「私たち」という意味を込め、市民参加による沿線まちづくりを進めていく考えだ。
WEは「West(西)」と「East(東)」の頭文字を合わせた。東西線をPRする標語に「地上を明るくする、地下鉄をつくろう。」を掲げることも決まった。
シンボルマークはWとEとを結び、つながりをイメージした。市民が行動を起こし、次世代に成果を手渡すことを表す。愛称、標語、マークは国内外で活躍するクリエーターが考案した。
市民プロジェクトを進めるため、市は14年度、まちづくりのノウハウを市民に知ってもらう講座を始める。受講者がまちづくりを進め、各駅に設ける予定の電子看板(デジタルサイネージ)で企画の様子を紹介する。
青葉区の仙台国際センターでは30日、東西線の利用促進を訴えるイベントが開かれた。市民プロジェクトを先導するクリエーターが登壇。仙台市出身の志伯健太郎氏は「東西線は1駅ごとに印象が変わる。市民と各駅の魅力を掘り起こしたい」と話した。
イベントには、約300人が参加。沿線の農家レストランや青果物店などが出店した試食会も開かれた。