■1000万円貯金がある人の習慣とは?
これまで多くの貯まる人・貯まらない人に取材をしてきました。おしゃれで可愛らしい20代の女性会社員で、手取り10万円台ながら1000万円の貯蓄があるという方にもたくさんお会いしてきました。
いっぽう、手取りが20万円、30万円以上あっても、貯蓄が300万円~500万円程度をいったりきたりという人も多くいます。
そこで筆者が、1000万円の貯蓄がある人に多い習慣について、4つお伝えします。
■1:「○歳までに1000万円貯める」という具体的な目標がある
これまで取材でお会いしてきた、1000万円の貯蓄がある人のほとんどが、「○歳までに1000万円貯める」という目標を持っていました。決して、「なんとなく貯めていたら1000万円に到達した」という曖昧なものではないのです。
具体的に目標を立て、期限を区切ることで、月々の貯蓄のモチベーションが上がります。また、ムダな出費を少しでも抑えようという気持ちが働きます。
例 えば今、あなたが30歳で、300万円の貯蓄があり、「40歳までに1000万円貯めたい」と思ったら、10年間で700万円を貯めるペースが必要です。 1年間あたり70万円なので、1ヵ月あたりは、70万円÷12カ月=約5.8万円。つまり、月々6万円貯めていけば、40歳に1000万円貯蓄に到達でき るというわけです。
ぜひ、具体的に「貯める目標」を立ててみましょう。
■2:お金を使う際には、“自分軸”で考えている
1000万円の貯蓄がある人は、お金を使う際に、必ず自分の価値観と照らし合わせています。
「あの人がオススメだと言ったから」「みんなが持っているから」「割引だから」などという“他人軸”で買い物をするのではなく、「自分にとって必要だから、価値があるから」という“自分軸”で判断をしています。
以前取材で印象的だったのが、1000万円以上貯蓄がある20代女性が言っていた、「たとえ有名ブランドのものでも、実物を見て、ペラペラな素材のもので価値がないと思ったら、私は買いません」という言葉。
つまり、「大切な自分のお金を出す価値があるか」とつねに意識しながら、お金を使う習慣ができているのです。
よって衝動買いがグッと減り、ムダな出費がなくなるため、その分貯蓄が増えるということになります。“自分軸”で買ったものは、満足度も高くなるはず。
ぜひ買い物をする際には、“自分軸”を意識してみてくださいね。
■3:“お肌の手入れ”に気をつけている
意外かもしれませんが、1000万円の貯蓄があるの人の多くが、“お肌の手入れ”に気をつけていました。
その理由は「お肌の手入れは、10年後、20年後の自分につながるから」「一度お肌がボロボロになると、リカバリーするのに大変だから」というもの。
多少高くても、お肌に合う基礎化粧品をじっくり選んでいる人が大多数でした。また、ふだんは節約をしていても、月1回はお肌のエステに行ったり、美容機器を買ったりという人もいました。
お肌のために、睡眠に気を使い、食事も気をつけている人も多くいます。これらのことは、「健康維持」にもつながり、将来の医療費や美容費の削減にもなります。また、健康な状態なら、仕事にも打ち込みやすく、成果も出しやすくなり、収入アップも見込めるかもしれません。
良質な睡眠をとる、規則正しい生活をする、食事に気をつけるなどは、今すぐにできること。ぜひ実践してみてくださいね。
■4:出費に“メリハリ”をつけている
1000 万円の貯蓄がある人は、出費を何もかも我慢しているわけではありません。毎年海外旅行や国内旅行に行っている人や、好きなアーティストのライブに足しげく 通っているど、フラワーアレンジメントやヨガにハマっている人など、「これだけは惜しみたくない」という趣味がある人が大多数でした。
ここで差がつくのが、1000万円の貯蓄がある人は、「出費が多かった場合は、他の出費を削る」という意識があること。海外旅行に行く場合は、その前後2、3カ月程度は職場にお弁当を持っていったり、外食を控えたりと、他の出費をセーブして調整しています。
何かの出費が増えたら、何かの出費を減らす。出費にメリハリをつける意識があれば、趣味などを我慢することなく、1000万円貯蓄に近づくことができるのです。
以上、貯蓄1000万円いく人の習慣4つをお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。「1000万円貯めてみたいな」という方は、漠然と思っているだけでなく、まずは「○歳までに1000万円貯める」という目標を立てるところからスタートしてみてくださいね。