魅力度最下位、ヤンキーが多い、などさまざまな偏見に見舞われている「茨城県」。ところがそんな茨城県が、楽天トラベルが発表した「2015年ゴールデンウィーク、人気急上昇の旅行先ランキング」で2位にランクインした。
ちなみに1位が新潟県、3位が富山県、4位が石川県、5位が群馬県と続く。
茨城を除く4県は、3月に北陸新幹線が開通して、全国各地からのアクセスがさらに改善されたのが大きい。
東京上野ラインが開業した茨城も、東京・横浜方面から出かけるのに便利になった。これが「急上昇」の理由だろうか。それでも2位になったのは快挙と言っていい。
このランキングはCBCテレビ制作の情報ワイド番組「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~』で4月22日に取り上げられた。
この話題に反応した番組視聴者が次のような内容をツイッターに相次いで投稿、関心の高さがうかがえる。
「茨城県が言うのもなんなんですが。。。茨城県のどこに行かれるのでしょう」
「これ見てました笑 めちゃめちゃびっくりしました!」
謙遜するのは茨城県民のいいところだが、見るべき場所はたくさんある。Jタウンネット編集部おすすめの観光スポットをピックアップした。
世界のCNNが認めた「国営ひたち海浜公園」
地元民すら戸惑うほどのモテモテぶりだが、ゴールデンウイーク期間中は茨城県内で様々なイベントが開催されたり、名所の植物が見ごろを迎えたりする。
真っ 先に挙げられるのは「国営ひたち海浜公園」だろう。4月下旬から5月中旬が最盛期のネモフィラハーモニーは、アメリカのテレビ局CNNが選んだ「日本の最 も美しい場所 」31選の1つ。約3.5ヘクタールもの広大な”みはらしの丘”に450万本のネモフィラの花が広がる。
バンジージャンプの名所に約1000匹の鯉のぼりが泳ぐ
歩行者専用橋として本州一の長さを誇る「竜神大吊橋」(常陸太田市)は、高さ最大100メートルのバンジージャンプが体験できる場所として知られている。
もとももと観光用に作られた橋だけにその眺めは折り紙つきだ。
4月25日~5月17日は、約1000日の鯉のぼりが橋の両脇で群泳する「竜神峡鯉のぼりまつり」が行われる。周辺にはハイキングコースもあって、新緑の山々を散策するには最高だ。
未来の乗り物「セグウェイ」の体験ツアー
日本を代表する学術・研究都市であるつくば市。本物のロケットが展示されているJAXA筑波宇宙センターをはじめ、最新テクノロジーに触れられるツアーやスポットがある。
ロボット技術を活用した移動機器「セグウェイ」は、現在のところ公道走行が認められていないが、例外的に許された地域が市内にある。「セグウェイシティツアー in つくば」は時速約10キロでつくばの街中を散策できる。
申込みはつくば観光コンベンション協会のウェブサイトから。4・5月分は既に満員だが、6月分はまだ空きがある。
セグウェイシティーツアーinつくば プロモーション動画(YouTubeより)
市 内にあるショッピングセンターのイーアスつくば。ここの2階にあるトレーニング施設「サイバーダイン スタジオ」では、装着者の「体を動かそう」という意思に応じて動作するサイボーグ型ロボット「HAL」が導入されている。身体機能改善・再生のためリハビ リ中の人が、歩行トレーニングなどで活用している。
スタジオではHALの見学ツアーや装着体験のできるコースが用意されているほか(有料、要予約)、無料で見学できる展示エリアもある。
パワースポット鹿島神宮も忘れちゃいけない
紀元前660年の創建と伝えられ、関東最大最古の神社「鹿島神宮」は、東京ドーム15個分の境内がある。高さ約13メートルの楼門は日本三大楼門の1つ。社殿7棟が国の重要文化財に指定されている。昨年10月には祈祷殿が竣工した。
東京から行く場合、鉄道よりも車の方が早い。自家用車のない人はJR東京駅南口から出ている高速バス「かしま号」がおすすめ。朝は10分に1本、昼~夜は20分に1本のペースで発車している。
テレビに度々登場する名瀑
日本三大×××といえば、県北部にある「袋田の滝」(大子町)も外せない。華厳の滝(栃木県)、那智滝(和歌山県)と並ぶ日本三名瀑の1つで、四季ごとに変わった景色を見せることで知られる。
このほかにも牛久の大仏、筑波山、大洗海水浴場、茨城県近代美術館、茨城県フラワーパークなど、見ごたえのある場所が各地に存在する。
ゴールデンウイークの予定をまだ決めていない人は、旅行先の1つに加えてみてはいかがだろう。