日本流行色協会は、2018年と2019年を象徴する色を発表した。単に流行した色、あるいは流行する色という意味ではなく、その時代のムードを象徴するさまざまなキーワードを包含した、その年の「テーマカラー」といえるものだ。
「2018年の色」「2019年の色」を発表!
2018年の色
ビジョナリーミント Visionary Mint
闇の向こうの未来、心身をリフレッシュ
今年はパンドラの箱が開いた年と言えるかもしれない。古くからの悪しき慣習を世の中の常識に照らした時、パワハラやセクハラとして認められるなど、次々と闇の部分が明るみに出された。2018年は、新たな時代を迎えるために通過しなければならないことが、たくさん表出した年といえる。
ビジョナリーミントは、こうした混迷を極める時代の中で、行く先を示す一筋の希望の光を象徴し、心身をリフレッシュし清涼な気分になりたいという人々の思いを反映した色。
2019年、「平成」は終わりを告げます。この30年に時代は大きく変わり、今もまだ先の見えない揺れ動く時代に。その意味で、透明感があり清々しい気分を与えるビジョナリーミントは、今後も大切な色になるだろう。
2019年の色
アウェイクニングオレンジ Awakening Orange
覚醒、リスタート
2018年は、今まで隠されていた悪しき習慣と思われる事象が次々と明るみに出た。私たちは今、本来あるべき姿に気づき、より良い未来に向けて一歩踏み出そうとしているところではないだろうか。
オレンジの香りを嗅ぐと私たちは目の覚めるようなフレッシュな感覚を覚えます。明瞭な意識で新しい未来に踏み出す、前向きなエネルギーを象徴する色として、アウェイクニングオレンジを選定した。
「今年の色、来年の色」とは流行する色が、その時代の生活者の気分と密接に関わっていることを広く知ってもらうために、色への関心を高めることを目的としている。毎年1回、11月16日に、その年とその翌年のムードを象徴する色を選定し発表。2015年からはじまり、今回で4回目になる。