「40年に1度しか咲かない花」ニューサイランが開花 福井の民家

40年に1度しか咲かないといわれる「ニューサイラン」の花が、福井県坂井市の坂ノ上源一さん(72)宅で咲いた。県総合グリーンセンター(同市)は「福井での確認は珍しい」としている。 ⇒【写真】花火大会翌朝、ゴミ拾いボランティアの中学生を唖然とさせた風景  ニュージーランド原産の多年草で、長い葉を株元から扇状に付ける。日本では観賞用に育てられ、生け花にも使われている。  妻の陽子さん(70)が嫁いですぐの43年ほど前、庭に1株植え、趣味の生け花用に使ってきた。大きな梅の木の影に隠れていたが少しずつ成長し、背丈が2メートルを超えるまでになった。  2年前に梅を伐採して以降、ニューサイランに“光”が当たるようになり、今週になって円すい状のオレンジ色の花を咲かせた。  陽子さんの知人が「絶対に珍しい」と声を上げ、調べたところ、めったに咲かない花だと分かった。陽子さんは、手入れされた庭に咲く花と、これまでの人生を重ね「子どもを3人育ててきた。この40年、よく頑張ってきたなって。お花もよく育ってくれた。大切にします」と目を細めた。  県総合グリーンセンターによると、ニューサイランは成長が遅く、花が咲くまで相当の時間がかかる。40年周期で咲くわけではなく、半世紀をかけて咲き、その後に毎年花を付ける例もあるという。担当者は「来年も咲く可能性がある」と話していた。

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