セブン&アイ・ホールディングスは1日、不正利用の問題が指摘されていた「7pay」のサービスを9月末を持って終了させると発表。理由について同社は会見で、抜本的な対応には相当な期間が必要だと判断したためと説明。スマホ決済サービス領域への再参入については、具体的な時期は白紙としながらも「もう一度このサービスに参画できるかチャレンジしたい」との発言も出た。
先月1日にサービスを開始したばかりの7Pay。直後に不正アクセスが発覚、先月31日午後5時時点で、被害者は808人、被害金額は3861万5473円に及んだという。これらの被害は全額補償される見通しだ。
今回の問題について、2ちゃんねる創設者の西村博之氏は「うまくいくわけがないし、こうなることはわかっていた。今のシステムを変えるくらいなら一度まっさらにして作り直すほうが安全だということだと思う。そもそもシステムを発注する権限を持った人たちが、どういうことがヤバいのかを判断することもできない。現場の人は”このパスワード再送の画面おかしくね?”って思っていたと思うが、それを上にあげて、上が理解して、やばいよね、ってなる構造にもなってなかった。その意味で、やはり一度、全て捨てるのが安全。あの組織では、多少変えても無理だろう」と厳しく批判、「Suicaも採用しているFeliCaの仕組みがすごく頑丈なので、めちゃくちゃ使われている。安全を考えるなら、最終的にはSuicaやEdyなど、FeliCa系のシステムになると思う」とコメント。
ジャーナリストの佐々木俊尚氏は「他のサービスでも小規模なものでは同様のことは起きうる可能性がある。QRの方が安価に導入できるというメリットがあるから、LINE Payとか PayPayあたりに一本化、最終的に絞られるのではないかと予測はしている。ただ、そもそも日本は同様のサービスが乱立しすぎで、プラットフォームが乱立しすぎて淘汰され、最後に海外の大資本にさらわれていくというのが今まで何度も繰り返されてきた」と指摘した。