「週刊文春」2月23日号(文藝春秋)に『CMで見たくない有名人ランキング』が掲載されている。同記事は2,000人にアンケートを実施し、CMで見たくない有名人をランキング形式で発表すると共に、その理由を掲載している。
1位は165票を獲得した人気子役の芦田愛菜(7)。
女性単独ではトップとなる15社とのCM契約を結んでいる彼女は、昨年の推定年収4億円といわれる超売れっ子。CM契約料も跳ね上がっており、今では1契約3,000万円にまで上昇したと業界で評判だ。当初は「理想の娘」「理想の孫」といった可愛らしい容姿と仕草で人気を集めていた彼女だが、ちゃんと学校に行っているのか心配になるほどの荒稼ぎぶりと時折り垣間見える顔の疲れに、視聴者が不快感をもよおすほどになっている。
同記事に掲載されたアンチの声を拾ってみると「子供らしさがなく、どうすれば大人ウケがいいかだけを考えているように見える」といった意見が多かった。子供らしさを強調しようとするあまり、自然な子供らしさが消えてしまっているため、視聴者に違和感を与えているようだ。
特に『たかの友梨ビューティクリニック』のCMが不評だったらしく、「あんな小さい子供に『エステに行って』といわれて行く母親という設定は(視聴者を)バカにしている」「7歳の子供に韓国のアイドルグループ・KARAのようなセクシー衣装を着させるのは感心できない」といった声が上がっている。
また、エステ、流通、住宅、出版、カツラ、ソフトウエアなど幅広い分野のCMに出まくっている彼女が、子供には場違いとも思える業界のCMにまで出ていることも、不快感を与える原因になっているようだ。
視聴者が拒否反応すら示し始めた愛菜ちゃん旋風は、いつまで続くのか…。
「『稼げるうちに稼いでおく』という周囲の大人たちの思惑に操られている部分もあるが、父親は某メガバンク勤務で家庭の経済状況は昔から良好。娘の稼ぎに頼っているというタイプではありませんから、あまりにバッシングが高まれば娘の精神状態を考えて電撃引退させる可能性もある」(週刊誌記者)
ランキング順位は2位・和田アキ子(61)、3位・AKB48、4位・沢尻エリカ(25)、5位・イチロー(38)と続いている。ベテラン芸能人やトップアイドル、お騒がせ女優、メジャーリーガーを押さえこんで愛菜ちゃんが1位という結果だった。
また、愛菜ちゃんは2月5日放送の「上沼・高田のクギズケ!」(読売テレビ系)のアンケート企画『テレビから消えてほしい有名人』の1位にも選ばれている。
人気者にはアンチや批判がつきものといわれるが、7歳の子役であっても世間の厳しい目にさらされるのは変わらない。金と欲にまみれた芸能界で批判も受けながら健気に頑張る愛菜ちゃんが、どんな大人に成長するのか、楽しみのような心配のような複雑な気持ちになる。
(文=佐藤勇馬)