ネットセキュリティなどを手掛けるイー・ガーディアン(東京都港区)は12月6日、2019年にTwitter上で多くつぶやかれたフレーズを調査した「SNS流行語大賞2019」を発表した。調査は19年1月1日~11月23日の期間で行った。
1位に輝いたのは、「平成最後の」。2位の「終 制作・著作 NHK(丸囲みを使ってNHKの番組エンドロゴを再現したもの)」がつぶやかれた回数が300万件弱だったのに対し、「平成最後の」は1000万件超と、大差をつけて1位に輝いた。3位には、「手取り〇〇万」がランクインした。
1位の「平成最後の」は、改元に伴いさまざまな物事に付随してつぶやかれた。例えば、「平成最後の出勤」「平成最後の食事」など、何気ない日常に付け足すだけで面白みを演出できる。このことから多くの人がつぶやき、2位に圧倒的大差をつけたといえそうだ。
2位の「終 制作・著作 NHK」は、NHKの番組エンドロゴとして有名なもの。文末や画像に挿入することで、“オチ”として使うことが多い。3位の「手取り〇〇万」は、阪急電鉄と広告会社のパラドックス(東京都港区)がコラボした広告企画が元ネタ。「毎月50万円もらって毎日生きがいのない生活を送るか、30万円だけど仕事に行くのが楽しみで仕方がないという生活と、どっちがいいか」という言葉が、話題となった。その他、ノミネート語には「〇〇ってなんなん」「水を吐くフグ」「しわしわピカチュウ」「犬をしまえ」といったフレーズが並んだ。
イー・ガーディアンのSNS分析担当である池田威一郎氏は「ネットを観測し続けてきたチームが選んだノミネート語のランキング、皆さんはいくつご存じでしたでしょうか。上位にランクインしたワードをみると、汎用性の高さ、改変のしやすさがポイントのようです」とコメントしている。
最近では企業広報がTwitterを通して情報発信することも多い。情報を拡散するため、こうしたトレンドは押さえておきたい。