『ドラゴンボール』鳥山明にフランス政府が芸術文化勲章を授与

漫画家の鳥山明さんが、5月31日(金)に日本のフランス大使館で行われた式典で、芸術文化勲章を授与されたとフランス版HUFFPOSTが報じた。

【画像】『ブロリー』の圧倒的なバトルシーン

漫画・アニメ『ドラゴンボール』や『Dr.スランプ』は世界的に人気を博している名作で、今回フランスにおいてその人気が評価され受賞に至った。

同じ芸術文化勲章はこれまでに、『宇宙戦艦ヤマト』などで知られている漫画家の松本零士さん、『AKIRA』などの作者で漫画家の大友克洋さん、『アウトレイジ』を手がけた映画監督の北野武さんらが授与されている。フランスで日本のアニメが人気なワケ

フランスでは1972年に初めて日本のアニメが放送されて以降、徐々に人気を獲得して1980年にはほぼリアルタイムで放送されるようになった。

その人気を作り上げたのが「クラブ・ドロテ」という日本のアニメを放送していたフランスの番組。

『ドラゴンボール』『うる星やつら』『Dr.スランプ』『北斗の拳』『セーラームーン』などが放送され、当時の視聴率は55~60%を記録していたという。

その後、作中の暴力的なシーンなどに批判が相次ぎ、検閲で戦闘シーンなどの大幅なカットがされて放映され、1996年には放送中止になってしまったものの、それが逆にファン同士がネットワークを作りあげることに作用して、独自に日本アニメを輸入する専門店や出版社まで登場。

また、1993年にフランスの出版社が『ドラゴンボール』をローカライズして販売を開始したのもきっかけとなり、日本の漫画・アニメが文化的な現象を巻き起こした。そして、その中心にいるのが『ドラゴンボール』だった。世界的に盛り上がりを見せるドラゴンボール

『ドラゴンボール』の人気は勢いを増し続けている。

去年末から順次公開された映画『ドラゴンボール超 ブロリー』は、メキシコ、ペルー、チリ、アルゼンチン、中央アメリカ、コロンビア、プエルトリコ、トミニカ共和国などで公開初週末ランキングNo.1を獲得。

アメリカとカナダでは公開日から2日連続で全米デイリーボックスオフィスランキング1位を獲得し、その興行収入は130億円を突破した。

さらに2018年リリースのゲーム『ドラゴンボール ファイターズ』は、その競技性が高く評価され国内外でe-Sportsタイトルとして盛り上がりを見せ、そちらも世界から熱い視線を浴びている。

これから、よりたくさんの日本の漫画・アニメが世界で評価されて欲しいものです。

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