『機動戦士ガンダム』、2019年に実物大立像が“動く” 生誕40周年プロジェクト始動

 1979年のテレビシリーズ放映開始から長きにわたって愛されているアニメ『機動戦士ガンダム』。2009年に東京・お台場で初めてお披露目され大きな反響を呼んだ『実物大ガンダム立像』から10年、生誕40周年を迎える19年に向けて、18メートルの“動くガンダム”を制作することが9日、都内で行われた『ガンダム GLOBAL CHALLENGE』記者会見で発表された。
【写真】35周年記念「機動戦士ガンダム展」の全貌が明らかに
 会見に出席した、ガンダムの生みの親として知られる富野由悠季氏は、開口一番「ようやくです。絵空事で考えていたことが物の形になる」とプロジェクト始動に歓喜。「工学に憧れながら理科系の勉強ができなかったために理科系を断念した人間にしてみれば、1/1をせめて動かしたい」とクリエイター魂を燃やすと、「問題なのは、俺はもう72歳で5年後にどうなっているかというところです…」と笑顔を浮かべた。
 さらに同作品の大ファンだというロックバンド・LUNA SEA、X JAPANのギタリスト・SUGIZOも会場に駆けつけ、「子供の頃に憧れていた夢がやっと現実に近づいてる。これから進化してテクノロジーの新たな夢の実現に向かっていけたら、一ファンとしても、一大人としてもとてもうれしく思います」と目を輝かせていた。
 今回の制作に先立ち、プロジェクトチームを結成し、世界中から幅広くアイデアやプランを募集する。制作サイドは「世界中から英知を集め、究極の夢に挑戦! 18メートルのガンダムを動かすことを目指します。最先端の技術と世界の英知、分野や国境を超えた人々の強く、熱い思いが“ガンダムを動かす”のです」とコメントしている。
 これまで数々の人に夢を与えてきた「実物大ロボットプロジェクト」。2009年夏には30周年を記念して、東京・台場の潮風公園に初めて18メートルの実物大ガンダム立像がそびえ立ち、大地を踏みしめるその姿をもって夢の可能性を表現した。現在は同じ台場のダイバーシティ東京プラザフェスティバル広場に設置され、東京の観光名所の一つとして広く親しまれている。

タイトルとURLをコピーしました