『第17回 好きな女性アナ』テレ朝・弘中アナが2連覇 “あざといコンビ”のみな実と上位席巻

ORICON NEWSでは、毎年恒例の『好きな女性アナウンサーランキング』を今年も発表。17回目となる今回は、テレビ朝日の【弘中綾香】アナウンサーが1位に選ばれ、2連覇を達成した。昨年の初首位の反響から、各メディアに引っ張りだことなりレギュラー番組も増加。今年も全世代からの支持を集め、“長期政権”を予感させる人気を見せつけた。

■“長期政権”の予感? もはや「ポッと出」とはいえない全世代からの人気獲得

 清楚なルックスと裏腹のぶっちゃけトークで人気の弘中アナが2連覇を達成。昨年は、AbemaTVの『ひろなかラジオ』やニッポン放送『弘中綾香のオールナイトニッポン0(ZERO)』に出演するなど放送局の垣根を超えた活躍も。首位戴冠を経て、さらに活躍の場を広げ、1月2日に『新春TV放談2020』(NHK総合)にパネラーとしての出演を果たした。

 バラエティでは『激レアさんを連れてきた。』、『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』回答者、『お願い!ランキング「太田伯山」』に加え、10月10日から土曜午後9:55開始の『あざとくて何が悪いの?』、午後10:25開始の『ノブナカなんなん?』の2番組でもMCを任されるなど、スタッフからの信頼も厚い。

 昨年の初首位獲得後のオリコンのインタビューではランクインを「次はぜひ辞退させていただきたい」と笑い、自身を「ポッと出なんで」と謙遜していた彼女。だが、仕事に関しては「思ったことを素直に言うようにはしていますね。『弘中に任せたい』と思ってもらった以上は、その期待に応えたいんです」と個性を打ち出す意欲を語っていた。

 あざとさを含めたキュートさが取り上げられることも多いが、「トーク・アドリブ力のバラエティセンスがあるから」(神奈川県/30代・男性)、「バラエティーなどでさばさばと進行しているのがとても面白い!」(北海道/30代・女性)など巧みなトーク力や、頭の回転の速さも高く評価されている。

 同世代の女性からは「可愛いのに毒舌でアナウンサーとしても女性としてもすごく魅力的な人だと思う。透明感がすごい。憧れる」(広島県/20代・女性)と「可愛いのに毒舌」という二律背反する要素を具有する唯一無二の姿勢が讃えられた。来年30歳を迎えるにあたって、弘中アナが今後、どんな変化を見せてくれるのかも注目したい。

■写真集ヒット&女優業など多岐にわたる活躍ぶり、今最も女性アナを“拡大解釈”できる存在に

 昨年に引き続き、2位をキープしたのはフリーアナの【田中みな実】。“新・美のカリスマ”として注目され、1st写真集『Sincerely yours…』(宝島社)は『オリコン年間BOOKランキング 2020』で、8位にランクイン。同ジャンル別「写真集」で1位を獲得した。期間内売上47.2万部は、「写真集」ジャンル年間売上歴代1位となった。

 美にこだわる田中は、アナウンサーとしての立ち位置を維持しながら、女優業にも進出。ドラマ『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日系)では、オレンジ色の眼帯を付けた秘書・姫野礼香役で「ゆ~る~さ~な~い」と叫ぶ怪演ぶりが、コロナ禍の一服の清涼剤として、大いにネット上を騒がせた。また、ドラマ『ルパンの娘』(フジテレビ系)の5話では、前作に引き続き女泥棒役として、セクシーな演技にも挑戦。12月12日・19日放送のドラマ『ノースライト』(NHK総合)出演も控えている。

 世代別アンケートでは特に10代~30代の若年層から支持を集め、「仕事や美に対してストイックなところがほんと素敵だなって思います。トークの回しや気遣いも女性として尊敬してます」(新潟県/20代・女性)、「美意識が高いので参考にしています。田中みな実愛用というだけで買いたくなる」(大阪府/30代・女性)と女性たちから熱烈な支持。

 男性からも「日本で1番レベルで美しいので」(東京都/40代・男性)、「常に美しさにストイックで男である自分もそのストイックさに感化される」(神奈川県/20代・男性)と好感を得ている。

 マルチな活躍から、もはや女子アナのカテゴリーからは逸脱した印象もあるが、バラエティ等での立ち回りは、局アナ時代の経験がしっかり活かされている。1位の弘中アナとは『あざとくて何が悪いの?』で共演して名コンビぶりを見せており、今後もこの2人の存在が女子アナ界を盛り上げていきそうだ。

■安定のアナウンス技術でTOP3入り死守 視聴者目線のコメントも支持

 昨年同様の順位をキープした【有働由美子】アナが3位。2018年3月31日、27年間在職したNHKを退職し、2018年10月から『news zero』(日本テレビ系)のメインキャスターを務め、アナウンス力を評価する声が多数届いている。特に、今年はコロナ禍で報道番組に注目が集まり、有働アナの真摯な姿勢が支持を集めた。

 アンケートでは「嫌味なく、知的でカッコいい。もっともっと彼女はこれから素晴らしいアナウンサーとして活躍してくださる事を願います」(神奈川県/50代・女性)、「抜群の安定感がある。言葉が聞き取りやすい。気取らないところに好感が持てる」(埼玉県/50代・女性)など、有働アナと同世代となる50代から支持は1位に。

 一方、『うどうのらじお』(ニッポン放送)ではこれまで50人以上の男性とお見合いした経験談を語るなど素顔も告白。「嫌味が無くユーモアのセンスが好き」(兵庫県/40代・女性)、「親近感がある」(千葉県/50代・男性)などの声もあった。

 あくまで本業は番組と視聴者をつなぐ“アンカーウーマン”。未曾有の不安な時だからこそ、有働アナの持つ誠実さや真摯な姿勢が“安心感”につながったのではないだろうか。

■初登場は3名 モノマネにドジっ子、ルックスとのギャップが要因に

 今年のTOP10初登場は8位の日本テレビ【岩田絵里奈】アナウンサー。『世界まる見え!テレビ特捜部』や『沸騰ワード10』では進行を務め、『Oha!4 NEWS LIVE』の金曜メインキャスターなどを担当。

 明るい性格で知られ、『世界まる見え』では篠原涼子のモノマネを本人の前で披露したほか、各番組でローラ、クレヨンしんちゃんなどの各種レパートリーも。SNSでは「かわいくて面白い」などと話題に。『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)では、「岩田チャンマン」としてツナギ姿で千鳥の大悟と果敢に食材ロケに出て、その模様を9月からスタートさせたインスタグラムでも公開し、7万フォロワーを集めている。

 そんな彼女には「モノマネ上手で可愛いから」(長野県/10代・女性)、「モノマネがプロ並みに上手く、天使みたいで可愛い。将来は日テレの看板アナになるに違いない」(大阪府/20代・女性)と10代・20代からの票を集めた。

 9位のフジテレビ【永島優美】アナウンサーも同ランキングでは初のランクイン。今年発表の『朝の顔ランキング』では4位となり、『めざましテレビ』7代目女性メインキャスターとして定着している。品の良さと落ち着いた雰囲気とは裏腹に、言い間違いが多い天然のドジっ子なギャップも人気の理由。『FNS歌謡祭』で嵐の相葉雅紀と務めた司会ぶりも好評で「『FNS歌謡祭』での相葉(雅紀)くんとの司会が良かったから」(兵庫県/20代・女性)、「朝から元気が出る、めざましは必ず見てます」(埼玉県/40代・男性)などの声があった。

 そして、10位にランクインしたNHKの【和久田麻由子】アナウンサー。6年間“朝の顔”として『NHKニュース おはよう日本』(平日6・7時台)を務めてきたが、今年3月より『ニュースウオッチ9』を担当。「夜のニュースで堅苦しくなりすぎず、ちょうど良い柔らかさでニュースが見やすい」(愛知県/40代・女性)と、時間帯の変化も功を奏し支持獲得につながったようだ。

 コロナ禍の不安な日々が続いた2020年。日々テレビからニュースや情報を伝えるアナウンサーも、これまで以上に自分たちの使命を考える1年だったはず。今回はTOP5まで昨年と同様の順位ではあったが、来年も“弘中フィーバー”が続き、新世代の局アナがけん引していくのか? あるいは、時代の流れとともに働き方改革が進み、フリーアナが活動の幅を広げることで、さらに需要も拡大させていくのか? 2年連続ランクインのないTBSアナの捲土重来なども含め、今後も女性アナ情勢に注目が集まりそうだ。

※元フジテレビ高島彩アナウンサーは2008年に、日本テレビ水卜麻美アナは2017年に、それぞれ5年連続で1位のため殿堂入り

【調査概要】

調査時期:2020年11月13日(金)~11月18日(水)

調査対象:計1000名(自社アンケートパネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代、50代の男女)

調査地域:全国

調査方法:インターネット調査

調査機関:オリコン・モニターリサーチ

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