「影響力がありすぎるというならば、全アーティストに、Twitterはやめさせた方がいいのかなぁ~。」エイベックス代表取締役社長の松浦氏がそうつぶやいたのは、15日の夜のことだ。
事の発端は、Twitterユーザーによる「浜崎あゆみさんに、Twitterで愛用の商品等をつぶやかないように伝えてください。商品販売元のサイトがダウンするなど多大な迷惑がかかっています。」というつぶやきだ。松浦氏がこれをリツイート(他のユーザーのつぶやきを引用形式で自分のアカウントから発信すること)したことから、松浦氏や松浦氏のフォロワーらとの議論へと発展した。
たしかに、ファンならば好きなアーティストが何を使っているのかは気になるところだが、フォロワー(浜崎あゆみさんの呟きをチェックしている人)が20万にも達する“あゆ”の影響力は計り知れない。実際、浜崎あゆみさんが前日14日(正確には13日夜から14日にかけて)にTwitterで取り上げたアイブロウ用万能パウダーのサイトは、紹介直後にアクセスが集中してサーバーダウンしてしまったようだ。
この件に関して、浜崎あゆみさん自身は「広告や宣伝の手法がまさしく新時代を迎えたわけです。誤解や失敗を恐れず、誰かが先陣をきって風穴を開けていかなければ、いつまでたっても何にも変わらない!」とツイートしている。最終的には、浜崎あゆみさんと松浦氏がTwitter上にて「がんがんやりましょう!」という結論に達しているのだが、“あゆ”のつぶやきひとつで突然アクセスが集中してしまうサイト側はどうだろう。想定外の負荷にサーバーがダウンし閲覧不可になってしまえば逆に宣伝効果が薄れてしまうあたりが嬉しくも悲しいところか。
だが、一方でこういった効果を狙って浜崎あゆみさんに自社商品をプレゼントしたり、使ってもらいたいという企業がいるのも事実。今後は、ファンもアーティストがつぶやいたアイテムが本当に愛用品なのか、愛用品を装ったPRなのか見極める目を持たなければならないだろう。
(TechinsightJapan編集部 北島要子)