【ダメ物件かが一発でわかる】プロが教える「買うべきでないマンションの特徴」ワースト3

プロが教える「買うべきでないマンションの特徴」

 中古マンションの売買は住宅購入の主要選択肢となっています。中古マンションを視野に入れることで、選択肢は大幅に増えるため、私個人としてもぜひ一度は検討してほしいと思います。

 ただ、選択肢が多いことで、落とし穴が多いのも中古マンションです。今回は注意したほうがいい中古マンションのポイントを3つお伝えします。

1.管理状況が悪い

「マンションは管理を買え」と言われるほど、重要なのが「マンション管理」です。戸建てであれば、自分に資金さえあれば好きなタイミングで修繕などが行えますが、マンションはそうではありません。少し気になっているところがあっても、自分だけでどうにかすることはできないのです。 

「そんなのは管理会社に任せておけば大丈夫」と思われるかもしれませんが、管理会社が仕事をしていなかったり、マンション側が費用を抑えるためにあまりいい管理会社を使えていないなどの理由で、管理がずさんになってしまうケースはあります。

 こういった管理状況は簡易的ではありますが内見時にも確認することができます。たとえば、

・駐輪場が汚い
・ゴミ捨て場が汚れている
・共用部の電球が切れている

 など、荒れているようでしたら、あまりいい管理はできていないかもしれません。管理の一番の仕事は壊れているものをしっかり直したり、整理することです。それができていないようであれば、要注意です。

 なお、いい管理ができている物件は、「資産性」と「居住性」の両面においてプラスの価値を生み出すことができます。たとえば、時代に合わせて宅配ボックスを設置できるなどがそうでしょう。こういった前向きの管理にまで意識が向いているマンションは住みやすく、価値も落ちづらい傾向にあります。

 どんなに部屋がよくても共用部が残念だとストレスは溜まりますから意識しておくといいでしょう。中古マンションは、新築と違ってすでに管理状況が確認できるのが大きなメリットなので、しっかりとチェックしてみてください。

2.バスに乗ることが前提の物件

 2つ目はバスを使用しないといけないマンションです。そもそもバスに乗らないと駅まで行けない物件は統計的にリセールバリューが落ちやすいというデータがあります。

 こういった話をすると「資産性の話ばかりするな!」と思う人もいるかもしれませんが、バス便で注意したいのはこういった資産面もそうですが、むしろ居住面です。バス便は近年の傾向をみてもバス便そのものがなくなったり、減便になってしまうことが少なくありません。

 家を買うときは、既存のバスの本数だけを見て「便利だ」と思うかもしれませんが、将来的にそのバスが減っても大丈夫なのでしょうか。この点は頭に入れておいたほうが、あとで後悔するという事態を防ぐことができます。

 もちろん、バス便を使用する駅遠の物件は駐車場代が比較的安いことが多いため、自家用車での移動が多いという方などはいいかもしれませんが、自分の足としてバスをメインで考えるのならば、慎重に検討を進めたほうがいいでしょう。同時にバス便前提の場所は戸建ても多いので、視野を狭めず検討しましょう。

3.自分のライフスタイルに合わない騒音がする

 最後は「音」です。騒音が全くない物件などほぼありませんが、騒音の種類はある程度選ぶことができます。

 たとえば、近くに学校や保育園などがある物件は、日中、子供の声が頻繁に聞こえてきます。仮に日中は在宅で集中したいという方はかなり気になると思いますし、深夜勤務で明るい時間に寝ているという方もなかなか寝付けないなんてことが起きてしまうでしょう。

 この、子供の声も人によっては「賑やかでいい」ということもあると思いますので、どんな音なら我慢できるかを考える必要があるでしょう。

気になる音の例
幹線道路の近く→車やバイクの走行音
病院・消防署の近く→サイレンの音
繁華街の近く→パチンコ屋などの大きな音
学校・保育園の近く→子供の遊び声
など

 ここまで、3つのポイントについてお話ししてきましたが、当然、この3つをすべて回避していないとだめなんてことは決してありません。ただ、「わかっていて選ぶ」のと「わからずに選ぶ」のでは雲泥の差があります。

 あとになって、「やめておけばよかった…」となるのは本当に避けていただきたいので、ぜひ頭の片隅に入れておいていただけると幸いです。

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