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トヨタは販売好調な新型ハイブリッドコンパクトカー「アクア」の生産を5月から拡大すると発表した。アクアは昨年12月下旬の発売から1ヶ月で、月間販売目標の10倍にあたる12万台を受注。以来好調な売れ行きを見せており、トヨタは生産拠点をフル稼働させて対応している。そんな中、同車は「プリウスC」の名称で今月12日に米国上陸。トヨタは高まる国内外の需要を見込み、アクアの増産体制に踏み切ったものと思われる。
「プリウスC」は米国発売後3日間で、米国に投入されたトヨタ車としては過去最高の1200台を販売し、今後もプリウス同様、海外でのヒットが期待されている。しかし、同車の生産はトヨタグループの関東自動車工業が岩手工場で一手に担っている状態だ。同工場は1ヶ月の生産台数を当初の2万台から3万台に拡大したが、円高の影響と国内需要を受けて8割が日本で消費されてしまうため、米国市場向けはわずか6000台となる。これでは今後の海外需要に対応することは難しいだろう。
そこで同工場は、これまで生産していた「ラクティス」を5月から静岡の工場に移管し、アクアの生産能力を増強することにした。これにより、生産台数は3万5千台に引き上げられるという。昨年の東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県にとって、アクアの生産拡大は復興への足がかりとして大きく期待されている。
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